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【誤解と真相】マリー・ブズコバとソリベス・トルモがほくそ笑んだ理由は?

【誤解と真相】マリー・ブズコバとソリベス・トルモがほくそ笑んだ理由は?

2023年の全仏オープン女子ダブルスで、加藤未唯選手とアルディラ・スチアディ選手のペアが3回戦で失格となった試合。

失格が決まった時、対戦相手のマリー・ブズコバ選手とサラ・ソリベス・トルモ選手がほくそ笑む画像が世界中に拡散し、大きな問題となりました。

これ、本当にマリー・ブズコバ選手とサラ・ソリベス・トルモ選手は加藤未唯選手たちを見て笑っていたのでしょうか?

ここには誤解と真相があるようです。

本記事では、この点についてまとめていきたいと思います。

加藤未唯が失格になった経緯

全仏オープン女子ダブルス3回戦、第2セット、第5ゲームで今回の問題が発生しました。

加藤未唯選手がボールガールへ戻す目的で打ったボールが、ボールガールにノーバンで直撃します。

この事態に、一旦は審判が加藤未唯選手に警告を出します

しかし、ボールガールが泣いている様子を見た対戦相手のマリー・ブズコバ選手とサラ・ソリベス・トルモ選手が、「This is default.(これは失格だ)」と執拗に審判やスーパーバイザー、レフェリーに抗議しました。

結果的に、加藤未唯選手とアルディラ・スチアディ選手のペアは失格処分となります。

この一連の詳細は、こちらの記事でまとめています。

そして、この失格処分となった時マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手がほくそ笑んだとする画像が拡散し、スポーツマンシップを逸脱する行為として大きな問題となりました。

マリー・ブズコバとソリベス・トルモがほくそ笑んだ理由!

いま、日本を含む世界では、マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手が失格になった加藤未唯選手を見てほくそ笑んだとして、世界中でバッシングを受けています。

マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手はなぜ笑ったのでしょうか?

本当に加藤未唯選手たちが失格になったことをほくそ笑んだのでしょうか?

ここには誤解がありそうだということがわかってきました。

マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手の当時の様子がわかるツイートを紹介します。

こちらのツイートを確認すると、

  • マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手は加藤選手たちの方を見ていない
  • マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手は自陣のコーチ?を見て笑っている
  • 笑ったタイミングが、レフェリーたちが加藤選手たちに失格を伝えているところであった

以上の事実関係が見えてきます。

ベンチの位置関係からマリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手が見ていたのは、加藤選手たちの方ではなかったということになります。

つまり、真相としては、加藤選手たちの失格や自分たちの勝利をほくそ笑んでいた可能性は低いのではないかと考えられます。

おそらく、彼女たちが笑っている写真だけが独り歩きし、さも彼女たちの目線の先に加藤ペアがいるように見えてしまったことで、火に油を注いでしまったのではないか、と推察します。

マリー・ブズコバの弁明

今回、マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手が笑ったことに関して、マリー・ブズコバ選手が弁明しています。

「その後にコートでサラと話しているときに、私が文法的に正しくないスペイン語を言ってしまい、それをサラが笑ったのがまずかった。あれでは相手の失格を受けて、私たちが不適切な笑い方をしていたように見えてしまう。でも、現実はそうではなかった」

抗議がうまくいき、準々決勝進出を決めたから笑ったのではなく、ソリベストルモとのやり取りで、お互いが無意識のうちに吹き出してしまったとブズコバは説明した。

今さら弁解?「現実は不適切に笑ったんじゃない」「加藤が謝りにいくのも遅かったじゃないの」ボールガール失格事件で“悪役”となったブズコバが大反論も遅すぎた“言い訳”にSNS“再炎上” – 本格スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」

ただ、この弁明も試合の1ヵ月後に発表されており、「今さら?」とか「言い訳」と酷評されています。

誤解と真相

まず、マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手が加藤ペアの失格と自分たちの勝利をほくそ笑んだという報道は「誤解」である可能性が高いと考えられます。

映像から、レフェリーたちが加藤選手たちに失格を伝えているタイミングではあったが、マリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手は加藤ペアを見て笑っていたわけではなかった、という事実が見えてきます。

さらに、マリー・ブズコバ選手は、「ソリベス・トルモ選手と話している時に、間違った文法でスペイン語を話したことで不意に笑ってしまった」ことが背景にあると語っています。

この弁明をどこまで信用するかは別ですが、総じて加藤選手たちを嘲笑したという可能性は低いように感じられます

とはいえ

自分たちが相手選手の失格を執拗に主張し、相手選手が失格の窮地に陥っている時に談笑していたという事実は変わりません。

また、だからといって、執拗にマリー・ブズコバ選手とソリベス・トルモ選手に対して誹謗中傷することも良いことではありません。

今回の発端となった加藤選手も含め、マリー・ブズコバ選手やソリベス・トルモ選手、大会運営側、メディアは反省すべきは反省し、改善しながら次へと進んでほしいものです。

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