
日本テレビ系ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」第7話のネタバレを含むあらすじをお届けします。
前半は、ネタバレ”なし”のあらすじ
後半が、ネタバレ”あり”のあらすじです。
「最高の教師」のストーリー
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」のストーリーを紹介します。
鳳来高校3年D組の担任・九条里奈(松岡茉由)が、卒業式の日、「担任生徒の誰か」に突き落とされる。
時を遡り目を開けると、1年前の始業式の日、九条は「30人の容疑者」である担任生徒を前に教卓に立っていた。
時を遡ったことから、九条は覚悟を決め、自分を殺害する「30人の容疑者」である生徒たちと命がけで向き合っい、自分の人生と生徒の再教育をする。
1話ごとに生徒を再教育し、クラスを変え、人生を変えようと奮闘する九条。
誰が九条を突き落としたのか、そこにはどんな理由・経緯があったのか、最終回まで目が離せないストーリーです。
「最高の教師」第7話|あらすじ(ネタバレなし)
「最高の教師」第7話のあらすじです。
ここは、『ネタバレなし』ですので、ネタバレされたくない!という方は安心してお読みください。
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鵜久森の死後、急行が続く鳳来高校。
教員たちはマスコミの対応に追われ、鵜久森の身にいったい何が起きたのか、その真相はわからないままだった。
2周目の人生で最も気にかけていた鵜久森を亡くし、失意の九条。
鵜久森の葬儀で鵜久森の母と出会い、意外な言葉をかけられた。
その言葉に九条は突き動かされる。
さらに、夫・蓮からの支えや励ましの言葉に心を動かされ、前を向き始める九条。
鵜久森の死を無駄にしないため、3年D組の教室へと向かった。
そして、29人の生徒を前に、魂の授業が始まる―。
「最高の教師」第7話|小説風ネタバレあらすじ
ここでは、「最高の教師」第7話の小説風あらすじ(ネタバレあり)をお届けします。
(10月7日)鵜久森が亡くなってから3日目
10月7日。
鵜久森が亡くなって3日。
休校措置をした鳳来高校の校門前ではテレビカメラが中継していた。
職員室では電話対応に追われ、週明けの授業再開に支障が出ていた。
*****
九条は自宅の寝室で1人憔悴していた。
夫・蓮が雑炊を作って差し入れてくれた。
蓮は、今晩の鵜久森の葬儀に出るかどうか尋ねる―。
鵜久森の葬儀で母が語ったこと
鵜久森の葬儀に訪れた九条は、鵜久森の母に呼び止められる。
鵜久森の自宅に上がると、鵜久森の母は最近の娘の様子を話し始めた。
鵜久森が絵を描いているところをのぞいたときに、そこに描かれた女性が九条だと教えられ、顔を知ったと。
九条が言葉に詰まっていると、鵜久森の母は「ありがとうございます」と頭を下げた。
驚く九条。
母親は娘が家でいつも九条の話をしていたと打ち明けた。
「あの子、うちでずっと九条先生の話をしていました。先生が私と待ち合わせしてくれた。一緒にご飯を食べてくれたって。先生は、私の人生を変えてくれた最高の教師なんだって。あの子が笑って学校に行ける日々を作ってくださって、本当にありがとうございます。」
「私、思えないんですよ。あの子がそんな風に、笑って話していた学校で、自分でこんな選択をするなんてことが。事故だとしても、なんで立ち入り禁止の場所に行ったのか。先生、あの子はなんでこんなことになったんでしょうか?」
前を向く九条
葬儀から帰宅した九条。
夕飯を準備していた蓮に本音を吐露した。
「やっぱり、運命って変えられないのかな」
蓮は、たった1回そうなっただけのことを運命と思うな、と悲観する九条を励ます。
そして、里奈が生きる未来のためだったら何でもする、と改めて支えることを伝える。
九条は、蓮の言葉に励まされ、準備してくれた夕飯を一気に食べた。
夕飯が一段落し、九条は鵜久森の母との話を話し始めた。
「今日ね、鵜久森さんのお母さんと話したの。もっと怒られると思った。もっと憎まれると思った。でもね、ありがとうって言われたの。鵜久森さんが笑って学校に行けるようにしてくれてって。」
「だから私は、鵜久森さんのお母さんに伝えなくちゃいけない。鵜久森さんが、なんでこんなことになったのか。彼女言ってたの。死にたくないって。この出来事には、必ず理由がある。私は誰かが犯したその罪を絶対に許さない。」
(10月10日)学校再開の朝
鳳来高校職員室では、教頭の我修院が警察の見解を全教員に伝えた。
「状況的な判断でしかないんですが、この件は事故、もしくは自らが選んで起こした出来事だ」と。
*****
同じ時刻、鵜久森の霊前に線香を手向ける九条。
鵜久森の母に向き直り、九条は、なんでこんなことが起きたのか、全力で向き合うことを伝えた。
鵜久森の母も、鵜久森が亡くなった日、夕食に鵜久森の好きなきんぴらを食べる約束をしていたことを伝え、まだ冷蔵庫に残っていることを打ち明けた。
そして、「先生、よろしくお願いいたします」と深く頭を下げた。
これに、九条も力強く返事をした。
全教職員に九条が想いを伝える
職員室に着くと、全教員が集まって話をしていた。
教頭から鵜久森の母の様子を聞かれ、九条は彼女がなんでこんなことになったのか、その理由を知りたがっていたことを伝えた。
3年C組担任の林が警察の見解を九条に伝えると、九条はおもむろにノートPCを取り出し、これまでのD組の動画を全教員に見せる。
そこには4月に撮影された鵜久森の公開裁判の様子が映し出されていた。
「黙っていて申し訳ありません。これは今年の4月の教室です。鵜久森さんがいじめに遭っている可能性を知り教室にカメラを仕掛けました」
なぜ?という声に、九条は毅然と答える。
「彼らと戦うためには、武器が必要でした。ですが、鵜久森さんはこの日から、自分の力で戦いました。この日々を本人の勇気で変えていきました。」
教頭からの「これを見せて私達に何をさせようと思っているのか」という問いに、九条は
「大人が見ている表面的な世界だけで、結論を付けるべきではないと知ってもらいたくて。彼女の身に何が起きたのか、それを知るために私たちは、何でもしなくてはならないということです。」
と教員たちへの変化を促した。
魂の授業|これまでの経緯と全教員への映像公開
HR。
全員が座る教室。鵜久森の席だけは空席となっていた。
九条が生徒に打ち明ける。
現在、不慮の事故、あるいは鵜久森自身があの選択をしたという見解がなされていることを。
しかし、九条は、その見解が間違っていると思うと本心を伝える。
うつむいていた生徒たちが顔を上げる。
「鵜久森さんはずっと生きることを、誰よりも強く大切に思っていました。この出来事を単なる事故や、彼女の責任にして終わらせてはいけない。この出来事には、理由がある。私たちはその理由と向き合わなければならない。誰一人関係ないとは言わせない。ここにいる皆さんは一度、彼女を傷付ける事に参加した事のあるひとりです。」
「今この教室の様子は、ほかの全てのクラスのホームルームを自習にし、職員室にて全教員が見ています。そしてあの裁判の様子も今朝教員たちに見せました」
「なんでそんなことを?」生徒の1人が尋ねる。
「向き合うとはそういうことだからです。すべてをさらけ出し、彼女がなんでこのような出来事を迎えなければならなかったのかを考えるんです。もちろん、むやみにあの日のことを外に漏らすことは、教員たちも絶対にしません。私が絶対にさせません。」
「でも、だからってわざわざあの映像を見せて、こんな監視されたホームルームなんて開かなくても」
「見せつけるためです。大人たちに。その上で皆さんが向きあう覚悟を決めること。それだけがこの学校が都合のいい結論に惑わされず、真剣にこの問題と向き合わせる方法なんです。」
魂の授業|鵜久森は『最後の最後までその命を燃やした生徒』
「今、皆さんの心には悲しみがあると思います。でも、意識しなければ、考え続けることはすぐにやめてしまう。そして、座る人を失ってしまったその席の前で、笑い話をするんです。何事もなかったかのように。」
「いつまでも悲しみを抱えることは、正しいとは言いません。でも悲しみに目を伏せることと、見えないふりをして目をそらしていくことは違います。都合のいい結論に目をそらして、過去に変えてはいけない。私たちには考える責任がある。」
「どうして?責任と言われても意味わからないから。」
「鵜久森さんは生きたから。彼女がなんでこのような出来事を迎えたのかを考えることは、彼女が最後、どのように命を燃やしたのかを考えることになる。彼女は決して、『頑張ったのに、命を失った生徒』ではない。『最後の最後までその命を燃やした生徒』だと思います。」
「かつて彼女に不遇を浴びせた人も、かつてそれを傍観した人も、かつて手を差し伸べることを諦めた人も、私たちは二度彼女を傷つけることは許されない。私たちは彼女の生き様と向き合わなくてはならない。変わるんです。まず初めに、この教室が。」
魂の授業|立ち上がる生徒たち
静まり返る教室。
教師たちが職員室で遠隔で見守る中、東風谷が声を上げる。
「私は、知りたい。その理由を。」
これに阿久津が続き、瓜生、向坂、江波、栖原、瑞奈、眉村、日暮、生田も続く。
これに相良が口をはさむ。
「なんか熱くなってるとこ悪いんだけど、向き合うっても何するの?真実を見つけましょうって探偵ごっこでも始めんのか?」
九条が答える。
「必ずしも、理由を解き明かそうとすること自体がすべて正しいとは言えません。最も避けるべきなのは、彼女を憶測で語ること。あのせいだと思う。あの人が関係してるだろう。あれが原因に違いない。『思う、だろう、違いない』。その言葉で彼女を語ることは、言葉を失ってしまった人への冒涜だと思いませんか?そうならないために真剣に考えるんです。それぞれの目で見て感じたことで彼女を考え続ける。それだけが私達にできる唯一のこと。向き合うということ。」
魂の授業|心配と不安と反論
これに、中園と遠山が自身の大学進学への影響を心配し、反対の声を上げる。
「わたしは嫌だ。このまま学校全体でなんかあった空気で毎日が進んでいったら、疑われる。私、今推薦の話が来てるの。バレーでずっとずっと行きたかった学校に。だから、その希望を叶えるためにしたいことも我慢して、それ目がけてやれることをやってきて。この件が原因でそれがなくなるかわからない。でも、もし、それで変な目で見られたら、怖い。最低のこと言ってるのは分かってる。でも私は、ほかの人を考えるために、自分の未来がなくなる可能性があるのはすごく怖い。」
「中園の言ってること、俺はわかるよ。俺だって剣道で大学狙ってて、他に考えることがたくさんある。正直な言い方すると、昨日のことに囚われて明日が壊れるのは、いやだ」
九条はこれらの声に寄り添う。
「おっしゃるとうりだと思います。ここまでお話しさせてもらったことは、私の願いに近いものです。でもそれで皆さんの未来が壊れてしまうのならば、それはすべきではない。皆さんの未来も同様に。とても大事なものです。」
九条は今日一日の授業を全て休止し、この件でクラス全体で話し合うように指示する。
そして、本日の放課後、この件について学校から発表することも伝え、教室を出た。
東風谷の決心
東風谷が教室を出た九条を追い、さっきの九条の話に感謝の言葉を伝える。
「私は、絶対に向き合います。鵜久森さんの生き様と」
九条も東風谷のことを心配し、今日学校に来てくれたことに感謝した。
東風谷は、自分の想いを知った鵜久森が「ありがとう」って返してくれたことに報いるために、向き合うことを決意。
「先生、1周目のときのわたしは、この出来事の時どうしてましたか?」
驚いた表情をする九条。
「鵜久森さんが言ってました。自分は2周目の人生なんだって。その言葉は嘘になんて聞こえなかった。だから先生も、そうとしか思えないんです。だから―」
九条は答える。
「しばらく泣いていました。でも、冬になった頃でしょうか。そんな東風谷さんを見かけなくなったのは」
東風谷は気になっていたことを九条に尋ねる。
「笑ってましたか?私。鵜久森さんの席の前で」
無言の九条を察し、東風谷は「そんな自分を変える」と宣言する。
D組での議論が始まる
2階のホールで教頭の我修院が校長に電話で警察の見解を伝えた。
電話を切った教頭は、少し間をおいて拳でテーブルを叩きつけた。
そこへ、九条が現れる。
*****
3年D組の教室。
東風谷は、鵜久森が亡くなった日、本人と話し、鵜久森が強く生きようとしていたことを打ち明けた。
これに、江波が問いかける。
「向き合うとして、なんて世の中に伝えてもらうの?」
東風谷は、
「簡単に結論をつけちゃいけないって事を言ってもらう。こうなってしまった原因を見つけるために、向き合うって」
遠山がこれに反論。
「それじゃ、片付いてないだろ。あそこで中園が勇気を出して言ったみたいに、それで俺らの未来が壊れる不安の方が―。」
森海が同じ野球部の蓬田も推薦の話が来ていることを打ち明け、蓬田の考えを聞く。
教員たちの心の変化
教頭は、さっきの電話で校長から「警察がそう言っているなら『渡りに船』」だと言われたと吐露。
教頭は昔国語の教師だったと打ち明け、慣用句を聞いてこんなに腹立たしかったのは初めてだと、本音を伝えた。
先ほどのホームルームを見て久しぶりに響いたという教頭。
これからどうしたらよいか、九条に相談した。
*****
3年A組担任・花村、3年B組担任・森、3年C組担任・林の3人が意見を交わす。
林は、
「怖いんだよ。事故かもしれないって心の逃げ場残してくんないとさ。もしかしたら俺が何かできたことで、彼女がこんなことにはならなかったのかもしれないって思っちゃう。それと向き合えっていわれるのは、怖いんだよ。」
と心境を吐露。
花村は、
「私だってそうだよ。でも、さっきの九条先生見て思ったんだよ。私が選んだ職業は教師なんだなって。もう生徒の前で逃げることは許されないんだって」
野球推薦の話が来ている蓬田の男気
「どうした?」
黙っていた蓬田に森海が促す。
「やっぱ俺にはよく分かんないわ。いや俺、バカだからさ。この出来事と向き合うって決めたところで、おれの推薦がどうとか未来がどうとか、そんなことはいくら考えても分からない。」
「あん時、俺が黙ってたのは。向き合うべきだと思ってたからなんだ。未来がどうなるか分からないけど、自分の未来の為に大切なことを知らないふりした自分を、俺は今許せる気がしないから」
教頭、男になる。
「こうして重大なことが起きたとき、明らかに何かを捻じ曲げて世間に声を出している人を見て思うんです。誰かの尊厳に砂をかけてまで、何を守ろうとしているんだろうと。その不義理を背負うことは、今傷つくよりもずっと苦しいのに、なぜだろうと。」
教頭の問いかけに、そう答えた九条。
しかし、教頭からは「そんな簡単なことではない」とたしなめる。
「僕の自由で、教師みんなのキャリアが傷つくかもしれない。生徒たちが不安を抱くかもしれない。」
一方で、思い出したこともある。
「でも一つだけ、話をしていて思い出しました。私がなんで教師になったか。『先生、かっこいい』って生徒達から言われたかったんです。ただ、それだけだったんですよ。」
そこへ、花村、森、林の3人が教頭と九条のもとへやってきた。
「じゃあ、ね。為すべきことをしに行きますか」
教頭が意を決した。
*****
教頭と3年の担任4人が教室を訪れる。
教頭が教壇に立ち、今回の件について話を始める。
とそこへ東風谷がクラスで話し合ったことを説明し始めるが、教頭がそれを制止。
「皆さんの顔を見れば、どんな結論が出たかわかります。しかし、生徒がすべきなのは、考えることまでです。この結論は、生徒の皆さんに言われたから出したとなってはいけません。責任を背負うのは我々大人です。今回の件について、学校として向き合わせてください。お願いします。」
全てを背負う覚悟で生徒に頭を下げる教員一同。
これから他のクラスにも説明をしに行くとし、クラスを出ようとする教頭に、蓬田が「かっこいいぞ!」と声を掛ける。
教頭も「まだまだこれからです」と、この後の記者会見を意識した返事をし、教室を後にした。
*****
職員室。
九条が会見への同席を進言するが、教頭はこれを拒否。
「これは、私一人でやらせていただきます」
今年の漢字「鱓(うつぼ)」に目をやり、この漢字意味を話し始めた。
「私、これ書くとき、いろいろ調べたんですけど、ウツボって自分より大きな敵にも口を開いて立ち向かうらしいんです。叶いましたね、今年の漢字」
教頭1人での記者会見
記者会見に1人出席した教頭。
「このたびは、わが校で1人の生徒の命が失われるという、悲痛な出来事が起き、遺族の方に深くお詫びを申し上げたいと思います。本当に、申し訳ありませんでした。警察の方にも賢明な捜査をいただき、この件は、事故、もしくは自らが選んでそうしてしまった可能性が高いとの見解をもらいました。」
「ただ、学校の中でいろんなことを聞き取るとですね、その生徒は誰より強く生きていたんです。生きようとしていたんです。なので、現状の見解で結論とするのは、尚早だと思いました。われわれは、全力でその理由と向き合いたいと思います。」
「それは、学校の中で問題があったということですか?」記者が質問する。
「それも含めて、全力で今回の出来事の本質と向き合いたいと思っていると言うことです」
「でも1つだけ、約束していただきたいことがあります。関係のない人が、憶測で言葉を投げかけるのはやめてください。なぜなら、ここは学校だからです。ここには、未来ある人がたくさんいて、その一言で人生を左右されてしまうかもしれない。必死に向き合う思いもなくなってしまうかもしれない。」
「それでも何か言葉を投げたい時、我慢できない時があれば、私に言ってください。だって、私がここの責任者なので。責任があるのは生徒でも教員でもない。私です。私一人です。」
「私が本日皆さんにお伝えしたかったのはたった一つ。この学校が、本件の生徒について本気で向き合う時間を作るためなら、私は何でもするということです」
九条の悔しさ
帰宅した九条。
「おかえり」
待っていた蓮が声を掛ける。
「会見みたよ。里奈、お疲れ様」
蓮は九条を抱き寄せ、九条は声を上げて涙を流した。
「何もできなかった。一生懸命生きてたのに。戦ってたのに。なんで?鵜久森さんが、なんで?」
鵜久森の言葉を実感した母
食べるはずだったきんぴらを見つめながら、鵜久森の母は、鵜久森との会話を思い出していた。
「なんでもしますって言ったんだ先生が。私のためにそう言ってた。」
「それ、大丈夫なの?」
不安に思う母に鵜久森はにこやかに説明する。
「何ていうか、ただそう言うだけじゃないんだ。覚悟を持って言ってくれたっていうか。私、先生に最初に教えてもらったのがそれだった。覚悟を持った本気は、世界を、常識を変えるって」
きんぴらのお皿を優しく触りながら、母もこの言葉を実感していた。
「本当だね」
鵜久森の死の真相に迫る重大な情報
夜、東風谷の家を訪れた星崎。
ある重大な情報を見つけたことを、誰よりも一番向き合っていた東風谷に伝えたく、家に来たことを説明。
星崎が持ってきたノートPCで見せた動画に映っていたのは、
事件があった日の朝、生徒ではない浜岡が鳳来高校の制服を着て登校する様子だった。
(第7話おわり)